メスがペニスを挿入する昆虫が発見される


交尾状態のトリカヘチャタテの一種 Neotrogla curvata. 体長は3ミリ程度。昆虫の一般的な交尾とは異なり、雄の上に雌が乗りかかる姿勢で交尾する。

交尾状態のトリカヘチャタテの一種 Neotrogla curvata. 体長は3ミリ程度。昆虫の一般的な交尾とは異なり、雄の上に雌が乗りかかる姿勢で交尾する。

メスがペニスを持ち、オスの体に挿入して交尾する昆虫が見つかりました。ブラジルの洞窟に棲むチャタテムシの一属、トリカヘチャタテという虫です。北海道大学大学院農学研究院、吉澤和徳准教授のグループが発見しました。以下、北大のプレスリリースから引用。

研究成果のポイント
・ブラジルの洞窟棲チャタテムシ昆虫,トリカヘチャタテは,雌が伸縮可能なペニス様の交尾器を持つことを明らかにした。
・雌ペニスは挿入器として機能しており,その形は複雑かつ多様。一方,挿入される側の雄の交尾器は単純化する。
・雄は交尾の際,精子とともに栄養物質を雌に渡す。その栄養を巡る雌同士の競争が,雌ペニスの進化を促したと考えられる。
・性の役割が逆転し,雄よりも雌の方が交尾に積極的になった生物の詳細な研究は,性選択理論の検証や,性差(雄らしさや雌らしさ)が生じた進化的な背景を探る上でも重要な役割を果たす。

トリカヘチャタテの一種 Neotrogla curvata の雌ペニス(赤で着色)。先端に受精嚢の入口が開き、ここで精子を受け取る。トゲ状の構造は、交尾時に雄を拘束するために使われる。

トリカヘチャタテの一種 Neotrogla curvata の雌ペニス(赤で着色)。先端に受精嚢の入口が開き、ここで精子を受け取る。トゲ状の構造は、交尾時に雄を拘束するために使われる。

Neotrogla curvata の雌ペニスが雄に挿入された状態の写真(上)とその概略図(下)。雌ペニスは赤く着色して示してある。

Neotrogla curvata の雌ペニスが雄に挿入された状態の写真(上)とその概略図(下)。雌ペニスは赤く着色して示してある。

ソース:北海道大学


2 件のコメント

コメントをどうぞ。名前欄は省略できます。

メールアドレスが公開されることはありません。